今回、企画をして頂いたひよここと広瀬さん @hiyokoluv に感謝しています。
執筆依頼を頂いてから、ネット選挙解禁運動について、ここ数日考えていました。
そのことについて書こうと思います。
では。
……
例えば、僕は、毎日2時間ほど電車に揺られて大学へ行く。
その間、読みたい小説があれば読むし、課題が終わっていなければそれに取り組むし、眠ければ寝る。
朝は何をするのにも捗るし、電車は何をするにも眠くなるのだ。
そして時々、顔を上げて周りを見渡す。
ほらね。
今日も僕は、非常に奇妙な光景を目にするんだ。
片手に持った、スマホ、スマホ、スマホ…
みんなアイフォン、あるいはスマートフォンを、何か深刻な事態でもあるのか、とても真剣な眼差しでそれを見つめている。
今日もそうだった。
目の前に座っていたかわいい森ガール系女子。は手の中の画面をひたすら指でスライドさせる。
しゅっ、しゅっ。
その姿をぼんやり眺める。
そして心の中で叫ぶ。
「新聞読めよ!」
……
SNSという言葉が、日常的なものになって、久しい。
僕らは毎日ツイッターでつぶやき、フェイスブックで友達を増やし、そのほかにも Instagramやら、すごい時間割やらのSNSで毎日慌ただしい。
僕だって、SNSは毎日使っている。
ネットがないと、生活できないのだ(随分前の話になるけれど、一度バスの中にアイフォンを忘れたことがあって、そのときはアイフォンが戻ってくるまで本当に気が気でなかった)。
翻って、紙の媒体はめっきり好まれなくなった。
僕なんかは本当に紙の質感が好きなんだけど、最近では分厚い本をスキャナでわざわざ取り込み、タブレット端末で読むという、いわゆる「自炊」をする人もいるほど。
だから、仕方ないことなのかもしれない。
若者が新聞を読まなくなるのは。
ニュースをネットで見るようになるのは。
そういう時代になったのだ。
……
ネット選挙解禁に向けて記事を書かないか、と言われた時、僕には正直ためらいがありました。
それは、個人的な理由によるものです。
「僕は前回の藤沢市長選挙に行かなかった」から。
僕自身、とても後悔、というか反省しています。
でも、行かなかったのには理由があるのです。
つまり、その当時浪人していて、とにかく勉強をしたかったから。
選挙自体は一瞬で終わりますが、僕は本当に寸暇を惜しんで勉強していたから。
当時20歳だった僕は、本当なら選挙に行くべきでしたが、勉強したかったので、棄権した。
これがその理由。
でも本当は、自分に嘘をついていたんだろうなあ、と今になって思う。
あの理由は建前だったのではないか、と。
すなわち、僕自身、誰に投票したらいいか分からなかったのだ。
そして、投票しても変わんない、と心のどこかで思っていたのではないか。
……
ネット選挙解禁運動というのは、ネットでの投票ではなく、選
日本だけ、らしいです。
インターネットによる選挙活動が法律で禁止されている国は。
日本って国は、進んでいるようで、どこかでびっくりするようなステレオタイプを抱えていたりする。
今は、ドッグイヤーだ。
これまでの8倍の速度で世界は変わっている。
変化に合わせてフィットさせていくことが、何よりも重要だ。
先ほど書いたように、僕をはじめとする平成世代の若者の情報源は、インターネットだ。
そして、この状況はこれから先何10年と揺らがないと思います。
今、なぜ、ネット選挙を解禁しないのだろう。
インターネットを通じて政治家が情報を発信すれば、若者もその情報を見るだろう。
いや逆に、インターネットを通じて政治家が情報を発信しなければ、若者はそれを見ないのだ。
はっきり言ってこの状況は、若者が政治に関心ないのではなくて、政治が若者に無関心なんだと思います。
もっと現状を把握してほしい。
インターネットの重要性を、把握してほしい。
若者だって政治に興味あるんだよ。
政治家が何をするのか、どう社会を変えてくれるのか、期待しているんだよ。
ブログやツイッターやフェイスブックで、政治家も、若者と同じように発信できる世の中にしてほしい。
現在の世界にフィットした選挙運動を行ってほしい。
そして、若者が自信を持って投票できる世の中にしてほしい。
……
自戒の念も込めて、書きました。
選挙に行かないというのは、つまり棄権するというのは、文字通り権利を放棄することです。
言語道断です。
一票投票すること。
それは、たしかに小さいけれど、わずかながらでも住みよい社会を作るための一歩です。
僕のような、無知で、愚かな若者が一人でも減ることを願って。
僕はネット選挙解禁に、賛成します。
2012/5/26 菊池俊平
……
終わりに。
・「One Voice Campaign ( http://
というオンラインイベントへの参加を希望する方
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内容について→http://d.hatena.ne.jp/
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